CC56

CC56: 567収束までに達成したい56リスト

Day-42 3Dプリンターの故障パターンなどノウハウ10選

この三日間、3Dプリンターを触れてみて分かったことを書いておきます。

3Dプリンターは基本的にブラックボックスと考えた方がいいです。 生き物だと思って下さい。力技や、なんとなくで治る可能性はまず無い。

自分の使っている機器は、しちやさん から頂いた Ender-3 という機器ですが、よほど高級なものでない限り、3Dプリンターは似たような構造を持つことが多いはずなので、3Dプリンター一般のノウハウとして書きました。

3Dプリンターのノウハウ的なの

必須

  • 違和感を感じたらできるだけ早く停止する
  • フィラメント交換は熱しながら行う
  • 常に高さ (土台とノズルの距離) は変わると考えて、調整を怠らないようにする。プリント開始後にフィラメントが適量出ているかを絶対確認する (開始5分は気を抜けない)
    • Z軸の初期位置のズレとか土台がズレてるとか色々考えられる。(ミリレベルで毎回傾きが変わる)
    • 困ったらノズル位置を手動でコントロールして調整。空隙にA4用紙を挟んで、ノズルが紙に接触するギリギリを保つ
    • フィラメントが出ない場合、土台を下に下ろす (これは印刷しながら調整したほうが早い)
    • 一応、3Dプリンタが下地を作る動作をしている間に調整可能。下地は三層で構成されていて、一層崩れても次で微妙に修正が入る (これはその機器のアルゴリズムに依存しているかもしれない。謎が多い)
    • 何回かやっていると、一層目の微妙な層の厚みの違いで失敗するかどうか分かるようになる

推奨

  • フィラメントは換装するときに先端を数センチ切断する。先端が先細りしてたり変形・変色しているときがあるので不安要素を取り除く
  • フィラメントごとに最適温度が違いそうなので、何度で溶けるかチェックする。高温すぎると柔らかくなりすぎてプリントしにくくなるっぽい。
  • ねじが緩んでいて全体の歪みが蓄積されることを発見したので、プリントごとに全箇所のネジを軽く締め直すことにした。(ねじのチェックなら2-3分で終わるが、プリントが台無しになると大幅に時間をロスするため。ついでにどの部分のネジが緩みやすいか明確になる)
  • 印刷中に修正できそうな部分はアドリブで治す

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↑ 印刷中に層が分離し始めたので養生テープで縛り付けた。

ヘラ

  • ヘラは包丁のように扱う。じゃないといつか手を切る
  • ヘラと土台はおそらく土台の方がモース硬度が高く、単純な接触では傷つかないので土台の摩耗は気にしなくていい (ヘラは多分ステンレス、土台はセラミック系の何か。ガラス系の土台も付いていたが、ガラスのモース硬度もステンレスより高いので問題ない)
  • ヘラは押して使うより逆手に持って引いて使うほうが調整しやすい (個人差はありそう)

トラブルシュート

  • フィラメントのリールが進んでいるのに飛び出してこない → ノズルのつまりの可能性大
    • とりあえずフィラメントを熱しながら掃除棒を突っ込む (突っ込むとフィラメントがビュルビュル飛び出してくる)
  • 幸いまだ自分はやけどしてないが、微妙に熱い (200度前後) ので、やけどしたときのことも考えておくとよい

ダイソーで500円する箱が便利

3Dプリンタで使う道具は必ず3Dプリンタより小さいので箱に収まる可能性が高い

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ダイソーの箱に関しては、Day-28 で説明している。

hyper-pigeon.hatenablog.com

ノウハウに関しては以上。


実際に作ったもの、など

色々なフィラメントを買ってみた

フィラメント: 3Dプリンタのためのインクみたいな概念。プラスチック的な素材で出来ていて、これを融かしつつホイップクリームみたいに層を積み上げてプリントする。

↓ トイレットペーパーみたいに巻かれて収納されている。

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付属のフィラメントはテスト用のプリントで無くなってしまったので、新しいフィラメントを三種類買ってみた。

黒フィラメント、ウッド(木) フィラメント、メタルフィラメントの三種類。色々使い分けていきたい。

せっかくなので、Blender でただの箱を作って印刷してみた。 手前の三つが左から順に、ウッド・メタル・黒フィラメント。 黒フィラメントの視認性が悪い。

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作ったもの

エアコンのリモコンを固定するやつがどっか行ったままだったので、練習に作ってみた。

一気に作ると失敗したとき痛いので、まずはプロトタイプの印刷。 どのくらい実物と3Dモデリングしたデータの誤差があるのか知りたかった。

案の定めちゃくちゃ大きさが違ったので、修正。 ついでにネジ穴の大きさもぜんぜん違うことに気付いたので修正。 あいかわらず設計図が小学生並だ。

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完成。全体的にガタガタだけど、役割は果たしているのでヨシ。

ここ二日でこんな記事を書いていた

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