iPad版イラレが出たのも嬉しいんですが、他にも色々ヤバい情報が流れているのでメモっておきます。 まとまった内容はGizmodoにあるので、ここでは個人的な感想でも書いていこうかと思います。
特に気になっているのは以下の3つでしょうか
- Neural Filter
- AdobeXD
- ComicBlast
PhotoshopのNeural Filter
DNNを使った画像変換に関しては、既存の技術の集合体であり特に難しいことはしていないはずですが、デカい企業がちゃんとアプリケーションとしてまとめた例ってあんまりない気がします。 (Preferred NetworksのPaintsChainer、セルシスの自動着色あたり?あと何かあったっけ)
これに関しては、今後研究を論文とかにせずとも、Neural Filterのアップデートでダイレクトに製品化できるのが強みなんだと思います。
Photoshopは使う気がなかったのでCCを通して今ダウンロードしています。
Adobe XD
Adobeが2019年に出したARコンテンツ開発用のツールです。
なんかもう画像に関しては技術進展が一定のペースで留まる感じがありますよね。そんなわけでAdobeはxR系に進出したがっているように見えます。
ここらへんはUnity, Unreal Engine, Facebook(Oculus), Apple(ARKit, LiDAR), Google(ARCore) あたりとどう折り合いをつけていくのか気になります。
ComicBlast
これはGizmodoに載ってなかったですね。発表のみなので製品化は先の模様。
Adobeが発表した技術「ComicBlast」
— 池田 泰延 / Yasunobu Ikeda (@clockmaker) 2020年10月21日
台本から自動的に漫画の吹き出しやコマ割を作成。
漫画をデジタル編集できるようにする技術。
・吹き出しやコマ割は再編集できる
・キャラクターのイラストを、
スキャンした自分の顔に変更できる
・アニメーションも付けられる
これはヤバい・・・#AdobeMAX pic.twitter.com/stEHABYk2R
見た感じだいぶ漫画用にチューニングされているようですね。限定的なDNNを使って漫画編集を行うというものでしょうか。
インパクトはありますが、やっていることはそこまで革新的ではない気もします。 どちらかというと、ユーザーがこのツールを使うことによって得たデータによって更に進化をする可能性があるのが恐ろしいですね。
個人的にはクリスタの会社であるセルシスに頑張って欲しいのですが、実は既に「画像を読み込んでポーズを取得し3Dモデルに適用」とかいう機能も実装されています。
Adobeはどうしても米の会社であるからして、漫画とかも日本のものと違ったデータになり、実装されても日本人がほしい機能は後回しになると思うんですよね。 そういう意味ではこちらはセルシスのほうが実用性の高いものを作ってくれそう。
ただ、Adobeが本気を出したら一瞬でどうにでもなってしまいそうな気もするので、漫画産業に踏み込んできた事自体がビッグニュースという感じでしょうか。