CC56

CC56: 567収束までに達成したい56リスト

Day-146 式変形 わからないとき どうしてる?

珍しく疑問形のタイトル

最近また論文を読み始めた

最近また論文を読み始めたのですが、スラスラ読めるときと、完全に理解にブレーキがかかっているときの二極化が激しいです。

とくに、論文リーディングで詰まるときは複数のパターンがあり、

  • (a) 式変形に追いつけない
  • (b) 先行研究の知識が欠けている
  • (c) 読み飛ばした or ミスリードしながら読み進めた部分がある

大きく分けるとこの3つになります。(他にもありますかね…)

で、(b), (c) は、時間をかけて慎重に読み込めば確実に乗り越えられる相手なので、そんなに気にしてないです。

問題なのは、(a) で、

  • 「どうしてこうなった…」
  • 「これいつ理解できるようになるんだ?」
  • 「実は式変形が間違っているのでは…?(間違ってない(たまに間違ってる))」
  • 「どこを見ても説明が見当たらねぇ…」
  • 「検索しても出てこねぇ…(しかも検索しにくい)」
  • 「引用文献も同じ式変形してやがる…」

最悪実行時間∞の恐怖という、世にも恐ろしい存在です。

理解できない式変形への対処法を考える

今回はノウハウの紹介、というよりかは今現在困っているので悩みを書いて解決しよう、という感じです。

1. 書き下し

まず自分が最初にやるアプローチは「書き下し」です。 変数の意味など、とにかく式変形に必要な情報を書き下して一覧にし、情報の欠落を発見できるようにします。

2. 単純化

次に単純化をします。AB+CD みたいな式だったら、一旦 A×B の意味を考えて、C×Dを考える。そして ○+● の概念を考えて、AB+CD に当てはめてみる。みたいな。 Σも∫もΠもeniπ...とかもminもmaxもできるだけ単純化します。 とにかく変数の数を一時的に減らして脳への負担を減らしてあげます。マージソートみたいに問題を子分割してから復元していく感じ。

3. 言語として処理

自然言語で何度も噛み砕き直します。 意味が1ミリでも通らないところは全て自然言語で説明します。 できなければ別の方法で、言語化できるまで分解できるようにします。

4. 図による直感的理解

ひたすら図示。 超簡単な図(全ての変数を1、定数を0、とかシンプルな数にした図)を描いてなんとか概念を理解しようとします。 たまに間違った解釈をするので、何か間違ったかもしれない…と思ったときはちゃんと言語にし直す。

Wolfram Alpha が使える状況なら使ったほうがいいでしょう。かなり頼りになります。

5. 散歩(もしくは風呂)

散歩をすると解決する場合があります。 ただし、全ての情報が頭に入っていないといけません。 生物学的な根拠もありますが、今回は省きます。

6. 検索(運頼み)

画像検索をメインで使います。 似たような式をまず検索エンジンに打ち込み、画像検索で全く同じ形状をしている式を画像一覧から探して、ドンピシャなものがあったらその記事を読みます。 もしかしたら理解につながるかもしれません。

他にも、色んなワードを工夫して検索するとか、数式の関連ワードの孫引きをするとかで、たまに運良く理解が進んだりします(ただこれは運頼みだと思います)。 基本的に論文に出てくるような数式は、検索に出てくるほうが稀ですよね…

7. 単位を明示

物理的な式だと単位の整合性が取れてないとダメですよね。 単位が分かると意味が分かりやすくなるので、絶対にやるべきだと思います。無次元の式でも意識はしたほうが得だと思います。

おわりに

書く前は、頭の中がいっぱいいっぱいだったのですが、7つ目を書いた瞬間全ての意味が通って問題解決できました。 まああと3つ解決できてない数式が残っていますが…

自分は凡才なので、こういう風に工場化された方法で数式にアプローチするのが一番気質に合っていると思っています。 長考は基本的に辛い割になにも起きないです。

他にいい方法がまだまだあると思うので、知っている方はどんどん教えて下さい!

marshmallow-qa.com

(そういえば数ヶ月前にマシュマロ設置していたのを自分でも忘れていました。反応できなくてすみません。これから暇なときに反応していこうと思います。)